身の回りの化学物質
現代人の生活には多くの便利なものに恵まれて、身の回りを整えるのに100年前には無かった道具や機械、化学物質であふれています。その反面、それらの弊害も増してきている様に感じませんか。
例えば、化学物質過敏症もその一つ。
化学物質過敏症 とは
非常に微量の薬物や化学物質を吸い込んだり触れることによって、健康被害が引き起こされる。人体の薬物や化学物質に対する許容量を超えると引き起こされるとされていて、発症は個人差が大きいといわれる。化学物質の摂取許容量と同様に、発症原因および症状、その進行・回復速度や度合いも多種多様であるといわれる。
化学物質過敏症の原因
原因としては、例えば、建物に使用されている建材、塗料、接着材から放散されるさまざまな化学物質があります。また、家庭用の殺虫剤、芳香剤やたばこの煙なども原因となる可能性があります。その他、除菌スプレー、衣料用洗剤、シャンプー、整髪料、化粧品、香水など身の回りにある化学物質が原因となります。
化学物質過敏症の症状
化学物質過敏症の症状は数多く挙げられます。 個人差がありますが、症状は、全身のすべての臓器に出現することが推測されます。 症状の一部は下記の通りです。
粘膜刺激症状
・結膜炎
・鼻炎
・咽頭炎
・皮膚炎
・中耳炎
・気管支炎
・喘息
循環器症状
・動悸
・不整脈
消化器症状
・下痢
・便秘
・悪心
自律神経障害
・異常発汗
・手足の冷え
・易疲労性
精神症状
・不眠
・不安
・うつ状態
・記憶困難
・集中困難
・価値観や認識の変化
中枢神経障害
・痙攣
・頭痛
・発熱
・疲労感
・光を眩しく感じる
運動障害
四肢末端の知覚障害
意識障害
ご協力のお願い
化学物質過敏症のことはまだまだ知られていません。体調不良があっても、更年期障害や精神疾患などの別の病気と診断されていたり、気のせい、異常なし、原因不明として放置されていたりすることもあります。
原因のわからない体調不良で苦しんでいる人や、周囲の理解がないことで苦しんでいる人もいます。
多くの方に化学物質過敏症について知っていただくことと、化学物質をできるだけ減らすようにすることが必要です。
皆さんの周りにも化学物質過敏症の人がいるかもしれません。身の回りの何気ないものが、その方の症状を悪化させることにつながるかもしれません。できるだけ香料等を減らすなどの配慮をお願いします。